写真の引用元 TheRugbyChampionship公式Twitter
ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第4節 ニュージーランドvsアルゼンチンのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、NZはニュージーランド,ARGはアルゼンチンを表しております。数字の横のNZ,ARGはどちら側のボールのスクラムかを表しております。
スクラム解説
4分 NZ
このスクラムは安定してボールがナンバーエイトの足元に行った後に、NZが押し込みました。
しかし、レフリーがユーズイットのコールをかけたため、ARGの反則にはなりませんでした。NZはARGよりも低い姿勢でヒットできていたため、ARGはNZの高さに後から合わせようとして姿勢が悪くなっていました。そのため、はじめは安定していましたがNZがプッシュをかけるとスクラムが動きました。
5分 ARG
このスクラムはNZがプッシュをかけましたが、ARG8番が直ぐに持ち出しバックスにボールを出しました。ARGはNZよりも姿勢が高いことで、強いヒットができず下げられてしまい、少しずつ押されてしまっています。ARGはヒット後に姿勢が悪くなってしまうのを修正しなければ、スクラムで不利になり続けてしまいます。
8分 NZ
このスクラムは、ARG3番のスクラムを崩す反則によって、NZにペナルティが与えられました。
ARG3番はヒット直後からNZ1番に首元に組み込まれており、体が少しずつ横を向いてしまいました。姿勢が悪くなり不利になったARG3番は、NZ1番にプレッシャーをかけようと右腕を絞りましたが、先に姿勢を崩して落ちてしまいました。
14分 NZ
このスクラムは、NZが押し込みながらNZ9番が持ち出しました。
このスクラムでARGに反則は出ませんでしたが、ARG3番は今回も体が横を向いてしまいNZに対して真っすぐ押せませんでした。NZ1番は少し内向きにプッシュをしているので、ARG3番は真っすぐよりも少し1番を外に押し返すように押すことでこの問題を解消できるかもしれません。
23分 ARG
このスクラムは安定して、ARG9番が直ぐにボールを出しました。このスクラムでARG3番は強く胸を張って、NZ1番を内側に内側に行かせませんでした。この強い姿勢を維持してスクラムを組むことで、優位性を変えることができるかもしれません。
36分 NZ
このスクラムは、ボール投入前に崩れてしまい組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、ARG1番のスクラムを真っすぐ、NZにペナルティが与えられました。NZ1番,2番がARG3を押し込み、NZ3番がそれに続くように内側にプッシュをかけました。ARG1番はNZ3番が内側に押し込んでいったため、NZ3番についていくようにプッシュをかけ体が横を向いてしまいました。
51分 NZ
このスクラムは安定して、NZ8番がボーるを持ち出しました。ARGは前半NZよりも高い姿勢でスクラムを組んでいましたが、このスクラムではNZと同じ高さでスクラムを組めていました。ヒットでもNZに下げられることなく強い姿勢を維持できていました。そのため、このスクラムは安定したのだと思います。
59分 NZ
このスクラムは、ARG18番のスクラムを崩す反則によって、NZにペナルティが与えられました。
両チームともヒットまでは互角で全く動かなかったのですが、ARG18番はスクラムを動かそうと無理に押そうとしたため姿勢を崩したのだと思います。
64分 NZ
このスクラムは、NZ3番とARG18番がそれぞれ前に出てスクラムが回りましたが、NZ8番がボールを持ち出しました。NZ3番が前に出てスクラムが反時計回りに回ったことで、NZ8番はスクラムの右サイドに持ち出しやすくなりました。そのため、NZ8番に対してのタックラーがARG21番になり、NZは最初の攻撃で大きく前に出ることができました。
70分 ARG
このスクラムは、NZのセットコール前にヒットしてしまう反則によって、ARGにフリーキックが与えられました。ARG18番がNZからの圧力が強すぎると判断をして、途中で頭をあげました。その結果NZは支えがなくなり前に動いてしまいました。
79分 NZ
このスクラムは安定して、NZ8番がNZ21番にボールを出しました。
ARGは後半に入ってからスクラムが安定しました。それは、NZよりも高い姿勢でヒットしていたところを後半に入って修正することができたからだと考えます。ヒット後に姿勢を崩してしまうとそのままじわじわと押し込まれてしまいます。そうならないためにも強く低い姿勢をヒット前につくることが重要です。
83分 NZ
このスクラムはNZ18番が前に出てスクラムを回し、NZ8番がボールを持ち出しNZ22番にパスを出しそのままトライになりました。このスクラムも反時計回りに回ったことで、ARGの20番が直ぐにスクラムから出ることができずディフェンスできませんでした。
おわりに
以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第4節 ニュージーランドvsアルゼンチンのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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