2022 ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第2節 アルゼンチンvsオーストラリア

ザ・ラグビーチャンピオンシップ

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ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第2節 アルゼンチンvsオーストラリアのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、UARはアルゼンチン,AUSはオーストラリアを表しております。数字の横のUAR,AUSはどちら側のボールのスクラムかを表しております。

スクラム解説

4 UAR
このスクラムは安定して、UAR9番がUAR10番にパスをしてそのままキックをし、50:22のルールによってUARボールのラインアウトになりました。
UAR9番がボールを出す直前にUAR側はスクラムでプッシュをかけました。それによってAUSのフランカーはスクラムから出るのが遅れ、UAR9番はプレッシャーのない状況でパスができました。また、UAR10番もプレッシャーのない状況でキックをすることができ、素晴らしいキックをすることができました。

8 UAR
このスクラムは、スクラムが回ってしまい、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、AUS2番がセットコール前に足を下げてしまう反則となり、UAR側にフリーキックが与えられました。この大会では新ルールとして、フッカーの選手はセットコールがかかる前に足を下げて、相手に全体重をかけてはいけないことになっています。このルールは選手の首にかかる負荷を軽減させて、けがのリスクを下げる目的があります。

13 AUS
このスクラムは安定して、AUS9番持ち出してBKにパスを出すことができました。
このスクラムはグランドの真ん中で発生し、AUS側から見れば攻撃しやすい場所だったので、反則をせずにスクラムを安定させようと考えていたのではないかと思います。

33 UAR
AUS3番のスクラムを真っすぐ押していない反則によって、UARにペナルティが与えられました。
AUS3番がスクラムを内側に押したことによって、スクラムが回ってしまったとレフリーが判断をして反則となりました。UAR1番がAUS3番が内側に押した後もそれに付き合って内に押すことなく、少しでも真っすぐ押すようにしていたことでAUS3番の内側への押し方が強調されました。また、UAR1番,2番もAUS3番に影響されずにまっすぐ押したことによってスクラムが前に動き、UAR側が優位だとレフリーが判断しました。判断をするのはレフリーなので、レフリーがいい印象を持つようなスクラムを組むことはとても大切です。

41 UAR
このスクラムは安定して、UAR9番がBKにボールを出しました。
このスクラムはヒットしてから全く動かずにか力が均衡していました。
UAR側は後半1つ目のスクラムでプッシュをかけましたが、AUS側はハーフタイムで修正したのかとてもまとまり感のあるスクラムでびくともしませんでした。AUS3番も先ほどよりは真っすぐ押していました。

47 AUS
このスクラムは、AUS側がプッシュをかけましたが、UAR側がそれを押し返しました。ボールはAUS側がキープをしました。AUS側はいい形でプッシュをかけましたがその中で少しずつ姿勢が高くなったしまいました。そこをUAR側は低いまま押し返しました。先制して押し初めても強い姿勢が崩れてしまうと押し返されてしまいます。少し動き始めると押している側は勝ったと思い、相手を上に押し上げようとしてしまいます。動き始めた時ほど、強い姿勢を取り続けることが大切です。上に押したほうがフロントローは楽なのでついそうしてしまいます。

49 UAR
AUS3番のスクラムを真っすぐ押していない反則によって、UARにペナルティが与えられました。
AUS3番はヒットしたときにすでに内を少し向いてしまっているので、そのままUAR側のプッシュを受けて内に押してしまう形になってしまっています。これはUAR側が真っすぐ押すことができていることとUAR1番,2番が強くバインドできていることがいい点だと考えます。もしAUS3番がUAR1番,2番の間を割って押すことができれば、ペナルティは逆になっていたかもしれません。

58 AUS
このスクラムは安定して、AUS9番がBKにボールを出しました。
AUS側は反則が続いていたのでこのスクラムは早くボールを出しました。
UAR側はこのスクラムではプッシュをかけなかったように見えました。チャンスのエリアなのでプッシュをかけて相手にプレッシャーをかける選択もできたのですが、反則をしないようにすることを判断したのかもしれません。

76 AUS
UAR側が初めのセットの位置が遠かったため、AUS側にフリーキックが与えられました。
UAR側は試合終了間際で時間稼ぎをしているとレフリーに判断されてしまいました。

80 UAR
このスクラムはヒット直後に崩れてしまい、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは安定して、UAR21番が持ち出しキックをしてトライに繋げました。
このスクラムもUAR21番がボールを持ち出す直前にプッシュをかけ、AUSフランカーがスクラムから出るのを遅くしました。

おわりに

以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第2節 アルゼンチンvsオーストラリアのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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