2022 ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第1節 南アフリカvsニュージーランド

ザ・ラグビーチャンピオンシップ

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ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第1節 南アフリカvsニュージーランドのスクラム解説です。WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、SAは南アフリカ、NZはニュージーランドを表しております。数字の横のSA, NZはどちら側のボールのスクラムかを表しております。

スクラム解説

1 NZ
NZ側がバインドコール後に止まらなくてはいけないところを、止まることができていなかったためにSA側のフリーキックになりました。

2 SA
NZがスクラムを真っすぐ組めていないという反則
SA1番がまっすぐ前に出て、SA3番がそれについていくようにNZ2番に向かってプッシュをかけた。NZ1番はSA3番の内向きのプッシュに対応できず、スクラムが時計回りに回ってしまいました。

7 SA
このスクラムは安定して、プレッシャーの少ない状況でSA8番がボールを持ち出しました。
2分のスクラムとは違いNZ1番がSA3番としっかりと組めており内側に行かせませんでした。NZ3番はSA1番のプッシュを止めることができていました。SA側はスクラムでプッシュをかけずにプレッシャーの少ない状況でボールを出すことを選択したように見えました。このスクラムを起点としてSAはトライを取りました。

11 SA
NZ1番の地面に膝をついてしまったという反則
ヒット直後は安定していたのですが、NZ1番がプッシュをかけようと足を動かしたことで姿勢が崩れて膝をついてしまいました。

14 NZ
このスクラムは安定して、BKにボールが出せてプレッシャーの少ない状況でキックをけることができました。NZ側はヒット直後に少し下げられたのですが、その後すぐに押し返しました。
この少しの動きがスクラムの優位性に大きく影響します。SA側がヒット後に前に出たまま下げられることなくプッシュをかけていたら、違った結果になっていたのかもしれません。

16 NZ
このスクラムは安定して、NZ9番がボールを持ち出すことができました。
しかし、スクラムが安定していたことによって、SA7番が早くスクラムから出てきてDFすることができていました。そのため、SA側のDFがそろって前に出ることができ、結果としてNZ側にプレッシャーをかけることができ、最終的にSA側のラインアウトになりました。

26 SA
NZ3番がスクラムを崩してしまったという反則
NZ3番がヒット後に足を動かしてしまったことで、スパイクが地面にかからずに滑ってしまい、崩れてしまいました。

33 SA
このスクラムは安定して、SA9番がBKにボールを出すことができていました。
両チームともプッシュをあまりかけずにスクラムを安定させていたように見えました。NZ側は反則が続いていたので、このような選択をしたのではないかと予想します。

37 NZ
SA1番が膝をついてしまったという反則
SA1番はヒット後に姿勢が崩れ膝をついてしまいましたが、1度は姿勢を作り直しました。しかし、NZ3番がそこにプレッシャーをかけ、SA1番は再度姿勢を崩してしまいました。

48 SA
NZ18番がスクラムを崩してしまったという反則
NZ18番がヒット後に右腕を脇をしめるように絞ったことでスクラムが崩れました。崩れる瞬間にSA17番が前に出て、NZ18番がスパイクが滑り、悪い姿勢で崩れてしまいました。NZ18番が崩れる瞬間に下げられることなく良い姿勢を保ったまま崩れていれば反則はSA17番になっていたかもしれません。

60 SA
このスクラムはSA側が直ぐにボールを出しました。
NZ側はヒット直後に前に出ており優位な状態でしたが、SA側が早くボールを出したため、優位な状態を生かすことができませんでした。SA側がスクラムが開始する前からボールを早く出すプレーを選択していたかはわかりませんが、SA22番がスクラムの優位性を見極めて早くボールを出したとしたら、素晴らしい判断力だと思いました。

64 SA
このスクラムは安定して、SA9番がボールを持ち出しそのままキックをけることができました。SA側から見れば自陣ゴール前のピンチのエリアだったので、確実にピンチエリアから脱出できるプレーを選択したと思います。NZ側は逆にチャンスだったので、スクラムでプッシュをかけたのですが、SA側はそれを完璧に止めていました。

65 SA
このスクラムはNZ側がプッシュをかけたのですがボールを奪うまでには至りませんでした。NZ側はボール投入地同時にプッシュをかけて少し前に押せたのですが、最終的にプッシュの圧力が上向きに逃げてしまい両16番が顔をあげてしまいました。SA16番がNZ16番の姿勢を上に向かせたように見えました。

67 NZ
バインドコールでの時に両チームが近くなり、間のスペースがなくなったために組みなおしとなりました。このスクラムはNZ側がボールを出すことができました。ヒット直後はNZ側が前に出たのですが、NZ18番が少し姿勢を崩してしまい、SA17番側から押し返されそうになりました。しかし、NZ側はSA側のプッシュに耐えてボールを出すことができました。

おわりに

以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第1節 南アフリカvsニュージーランドのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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