2022 ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第3節 ニュージーランドvsアルゼンチン

ザ・ラグビーチャンピオンシップ

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写真の引用元 TheRugbyChampionship公式Twitter

ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第3節 ニュージーランドvsアルゼンチンのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、NZはニュージーランド,ARGはアルゼンチンを表しております。数字の横のNZ,ARGはどちら側のボールのスクラムかを表しております。

スクラム解説

12分 NZ
このスクラムは、ARG3番のスクラムを崩した反則によって、NZ側にペナルティが与えられました。
NZはヒットで少し前に出て、低く強い姿勢のまま押し込みました。ARGはNZと比べてロックの選手の姿勢が高くなっていたので、その部分で推進力の差が生まれたのだと思います。最終的にはARG3番がNZからの圧に負けて姿勢を崩し落ちてしまいました。

19分 ARG
このスクラムは安定して、ARG8番がボールをバックスに出しました。このスクラムでは、両チームとも低く強い姿勢をキープできていました。しかし、ARGのロックの姿勢だけは少し高くフロントローが少しぶれてしまうだけでもロックの方がずれてしまうような印象を持ちました。このスクラムではARGはいいヒットができていましたが、先ほどのスクラムのようにNZにヒットで負けると一気に押されてしまうかもしれません。

23分 NZ
このスクラムは、ARG3番のスクラムを崩した反則によって、NZ側にペナルティが与えられました。
このスクラムも12分のスクラム同様の動きになりました。ARGのロックはフロントローが下げられるほどに姿勢が高くなり前に力を伝えられなくなっています。

50分 NZ
このスクラムは、ARG7番がスクラムが解消される前に肩を外した反則によって、NZ側にペナルティが与えられました。このスクラムでは、完全にNZ側が押し勝ちました。フロントロー同士の組み合いはイーブンだったので、バックファイブ(ロック,フランカー,ナンバーエイト)同士の押し合いの戦いになりました。そのためスクラムは真っすぐきれいに動きました。このスクラムからNZの推進力の強さがわかります。ARG7番はボールがいつ出るのか確認しようとして、肩を外してしまいました。
スクラムでは、ボールが出るまでスクラムに参加している選手は肩を外してはいけません。

54分 ARZ
このスクラムは、NZ側が押し込みましたがARG8番が直ぐにボールを出しました。
NZは後半開始早々にフロントローを3人とも後退させました。そこからNZの優位性が大きくなったように感じます。ARGはヒットまでは互角なのですがボール投入後の押し合いで完全に力負けしているように思えます。これにはロックの姿勢が高いことが影響していると考えられます。真横からの映像を見てみると、NZのよりもARGのロックの姿勢が高いことがわかります。

58分 ARG
このスクラムは安定して、ARG9番がバックスにボールを出しました。このスクラムはグランド中央で起こっていたので、NZの両フランカーはディフェンスを考えて全力でプッシュはかけなかったのかもしれません。

62分 ARG
このスクラムは、ARG18番とNZ17番が崩れてしまいましたが、レフリーはプレー継続が可能と判断しました。このスクラムでNZ18番はこれまで低く真っすぐ押せていたところを相手を落ち上げるように押してしまいました。そのためスクラムは前に動かずARG1番とNZ18番の方へ流れてしまいました。

63分 ARG
このスクラムは、NZ側が押し込みましたがARG9番が直ぐにボールを出しました。
このスクラムでもNZ18番は持ち上げるように押してしまいました。そのためスクラムを真っすぐ押すことができず、ボールにプレッシャーをかけることができませんでした。NZは低く強い姿勢で真っすぐ押していればボールにプレッシャーがかかり、ボールを奪えていたかもしれません。

73分 ARG
このスクラムは、ヒット直後にスクラムが崩れてしまい組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、ARG18番のスクラムを真っすぐ押さなかった反則によって、NZ側にペナルティが与えられました。この反則の判断はここまでのNZ側への印象が大きく影響していると感じました。このスクラムで先に内側に押して体を横に向けたのはNZ17番でした。しかし、NZ側が今回も少し前に出ていたこともあり、ARG側の反則になったのではないかと考えます。

79分 ARG
このスクラムは、NZがプッシュをかけましたが上に押してしまい頭が上がってしまいました。
試合の後半の60分を過ぎたあたりのスクラムから、NZは押すときに上向きに押すようになってしまいました。後半の初めの時のような低く真っすぐ押しスクラムを続けていれば試合の流れも後半の真ん中あたりから変わっていたかもしれません。NZ側はスクラムの優位性を感じてフロントローが押し急いでしまい姿勢が崩れたのだと思います。スクラムで優位に立った時ほど基本に忠実に良かった時のプレーを続けることが重要です。

おわりに

以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第3節 ニュージーランドvsアルゼンチンのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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