写真の引用元 TheRugbyChampionship公式Twitter
ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第4節 オーストラリアvs南アフリカのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、AUSはオーストラリア,SAは南アフリカを表しております。数字の横のAUS,SAはどちら側のボールのスクラムかを表しております。
スクラム解説
19分 AUS
このスクラムは、ボール投入前に崩れてしまったため組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは安定して、AUS8番がAUS9番へボールを出しました。AUSは8人の総体重で劣っていますが、ヒットで当たり負けしないことでスクラムを安定させることができています。
21分 SA
このスクラムは、AUSがプッシュをかけましたが、SA8番がボールを持ち出しました。
AUSはこのスクラムのヒットで当たり勝ち、少し前に出ることができました。そのため、ボール投入のタイミングでもSAに圧力をかけることができました。AUS1番はSA3番に対して低く組み勝っており、SA3番は内側を向かされてしまいました。また、SA3番が内を向いたことによって、SA2番もAUS2番に低く押し込まれて頭が上がってしまいました。重さで劣るAUSがヒットの速さと組み方で優位にスクラムを組んでいます。
23分 SA
このスクラムは崩れてしまいましたが、レフリーはボールがSA8番の足元にありプレー継続が可能と判断して反則にしませんでした。AUS3番は体が少し内側を向いてしまったことで、AUS2番と腰の位置が離れてしまいました。そのため、AUS5番がAUS2番と肩が合わずに押すことができなくなっています。
このスクラムは崩れてしまいましたが、崩れずにSAが押し込んでいればこの小さなズレが大きくなり、押されていたかもしれません。スクラムでは常に8人がまとまっていることが重要になります。肩が当たっていないなどで押しが伝わらないければ、それがスクラムが不利になる原因になります。
24分 AUS
このスクラムは安定して、AUS9番がバックスにボールを出しました。
SA2番はAUS2番に低く組まれており、このスクラムでも頭を上げさせられました。AUS2番はヒットの瞬間にSA2番の首元に深く入り込むことができています。これもAUSがヒットでSAに当たり勝てていることで、優位に組むことができています。
50分 AUS
このスクラムは、SAがプッシュをかけましたがAUS9番がすぐにボールを出しました。
このスクラムではSAがヒットで前に出ました。そのため、SAはボール投入時にAUSに圧力をかけることができました。
70分 SA
このスクラムは、AUS3番のスクラムを崩す反則によって、SAにペナルティが与えられました。
このスクラムで両チームのヒットは互角でした。AUS3番はSA1番に低く組み込まれ、内側を向かされてしまいました。SA2番とSA18番もこの時に右斜め前方向に押し込んだことで、AUS3番は内側に支えを失い崩れてしまいました。
74分 AUS
このスクラムは、ボール投入前に崩れてしまったため、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、SAがプッシュをかけましたが、AUS8番がすぐにボールを出しました。このスクラムでAUS3番とAUS16番の腰が離れてしまい、ハの字のような形になりました。そこをSA2番が間を割っていくように真っすぐ押し込んでいきました。
76分 SA
このスクラムは、セットコール前に両チームの間にスペースがなくなってしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、SA17番の真っすぐ押していない反則によって、AUSにペナルティが与えられました。SA17番はSA1番の同様に、AUS3番を内側に向かせるような組み方をしました。しかし、SA17番はAUS3番よりも先に体が横を向いてしまったために反則となってしまいました。内側に向かって押すときでも、体は常にタッチラインと平行になるようにしなければなりません。
おわりに
以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第4節 オーストラリアvs南アフリカのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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