2022 大学ラグビー 菅平練習試合 明治大学vs天理大学

大学ラグビー

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写真の引用元 明治大学ラグビー部公式Twitter

大学ラグビー 菅平練習試合 明治大学vs天理大学のスクラム解説です。

jsportsで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間を表しております。

スクラム解説

2 明治
このスクラムは崩れてしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは安定して、明治9番がバックスにボールを出しました。両チームともヒットした後に1人1人がバラバラな動きをしている時間があり、あまりまとまり感がないような印象を受けました。

5 天理
明治1番がヒットコール前にヒットしてしまった反則によって、天理側にフリーキックが与えられました。スクラムのヒット前にはフロントロー同士の細かな駆け引きが行われており、お互いがよりいいヒットをしようとします。明治1番はヒット前に天理3番に圧をかけすぎてしまい、早くヒットしてしまったのだと思います。

7 明治
このスクラムは、ボールが上手く入らなかったため組みなおしになりました。このスクラムではボールが入った後にスクラムの横から出てしまいました。組みなおしのスクラムは、天理側が押し込みましたが明治9番が上手くボールを出しました。天理1番が前に出ましたが、姿勢が高くなり左側に流れてしまいました。天理1番がもう少し真っすぐ押し込み、天理3番がそれについていけば天理側が優位にスクラムをコントロールできていたかもしれません。

9 明治
このスクラムは、ヒットコール前に両チー無の間のスペースがなくなってしまったため組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、天理1番のスクラムを崩した反則によって明治側にペナルティが与えられました。天理1番はヒット後から明治3番の下向きの圧を受けて、徐々に胸の位置が低くなり、お尻の位置のほうが高くなりました。そのため、体が丸くなってしまい最後は肘から地面に落ちてしまいました。1番の選手が肘が下げて落ちてしまうと、レフリーは1番の姿勢が崩れたと判断して反則にすることが多いです。

13 明治
このスクラムは、明治側が少し押し込みましたが、姿勢が高くなってしまい押し戻されてしまいました。明治1番を見ると足を動かした瞬間に押し返されているのがわかります。両足で押すのと片足で押すのでは相手に伝わる力が全然違います。だから、足は極力動かさず、動かすときも足が浮いている時間を短くすることが重要です。

15 天理
このスクラムは、バインドコール前に両チームともバインドをする動きをしてしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、明治側がボール投入前にプッシュをかけてしまう反則によって、天理側にフリーキックが与えられました。

16 天理
このスクラムは、明治側が押し込みましたが、天理9番が直ぐにボールを出しました。天理側は明治にスクラムで圧力を受けることが増えたため、プッシュをかけずに早くボールを出すオプションを選択していました。明治にようにたとえボールを奪えなくても、相手にプレッシャーをかけ続けることで余裕がなくなりミスを誘うことができます。天理バックスはスクラムからの攻撃を考える中で、きれいにボールが出なかった場合も考えなければなりません。

20 天理
このスクラムは、最初天理側が押し込みましたが、姿勢が高くなったところで明治側に押し返されました。このスクラムでは天理側のロック,フランカーが前に動き始めた後に足を大きく動かしてしまっています。相手に組み勝って押せた時でも、その後姿勢が悪くなったり、バラバラに押してしまっていては押し返されてしまいます。押して動き始めた時ほど、8人でまとまって姿勢を崩さずに押すことが重要です。

25 天理
このスクラムは、天理側が少し押し込みました。天理1番が前に出ましたが、天理3番が明治1番から圧を受けてしまい姿勢が高くなり前に出ることができませんでした。そのため、スクラムは前に進まず時計回りに回ってしまいました。

29 明治
このスクラムも先ほどのスクラム同様に回ってしまいました。天理側は1番が前に出て2番,3番がそれについていくような押し方をしています。3番が内側に押していくときに1番を抑えて2番を押していくような形になるのですが、天理3番は明治1番の圧力を受け止め切れていません。そのため、外側から圧力を受け前に進まず回ってしまっています。3番が内向きに押していくときは相手の1番にどんなに外から圧力を受けても相手2番に対して真っすぐ押し続けることが重要です。

35 天理
このスクラムは、ヒットコール前に両チームの間のスペースがなくなってしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、明治3番のスクラムを崩した反則によって、天理側にペナルティが与えられました。明治3番はヒット後に押そうとして足を動かした際にお尻の位置が高くなってしまいました。そのため、頭が下がり姿勢が崩れました。スクラムを押そうとして姿勢を崩すことは自ら押せないようにしていることと同じことです。よほどの力の差がない限りは強い姿勢を維持して、無理に押そうとしないことが重要です。

45 明治
このスクラムは、明治2番のセットコール前にヒットしてしまう反則となり、天理側にフリーキックが与えられました。明治2番はヒットコールがかかるのと同時にヒットしようとギリギリを攻めたために反則をしてしまいました。攻める姿勢は大切ですが、スクラムが起こっているエリアを考えると、このスクラムでは確実にボールを出すほうがいい選択だったと思います。結果として天理はこの反則から攻撃を始め、トライを取りました。

55 天理
このスクラムは、ヒットコール前に両チームの間のスペースがなくなってしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、ヒット後に両チームとも止まることができなかったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、明治2番がセットコール前にヒットしてしまう反則の繰り返しとなり、天理側にペナルティが与えられました。同じ反則を繰り返すとレフリーからの印象も悪くなってしまうため、試合の中で修正することが重要です。

59 明治
このスクラムは安定して、明治21番が直ぐにボールを出しました。このスクラムでは、両チームとも低く強い姿勢が維持されており、バランスの取れた状態でした。

63 天理
このスクラムは、ヒット後から両チームとも姿勢が高くなり、足も大きく動かしてしまっていました。このような状況でどちらかのチームが強い姿勢で、足を大きく動かさずに両足でプッシュをかけていれば簡単に押せていたかもしれません。

67 天理
このスクラムは、ヒットコール前に両チームの間のスペースがなくなってしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、天理3番のスクラムを崩した反則によって、明治側にペナルティが与えられました。天理3番はやはり明治1番から圧力を受けて右半身が高くなっており、そのため姿勢が崩れてしまっています。相手1番に組み込まれないために右腕を絞ることと右胸で1番の頭を押さえてけることが重要です。

72 天理
このスクラムは、明治17番のスクラムを崩した反則によって、天理側にペナルティが与えられました。このスクラムでは、明治がいいヒットをして前に出ることができたのですが、前に進んだときに足をうまく運ぶことができずに膝から崩れてしまいました。また、明治7番がヒットの時にお尻が上がっていてそのまま斜め下向きに押しているように見えます。ロックやフランカーの押しはフロントローに良くも悪くも大きな影響を与えます。フロントローだけでなくフォワード全員が強い姿勢で押すことが重要です。

78 天理
このスクラムは、明治側がボール投入前にプッシュをかけてしまう反則によって、天理側にペナルティが与えられました。スクラムではボール投入後から押し合いが開始され、それまでは基本的には両チームともスクラムを安定させなければなりません。

82 明治
このスクラムは、明治16番のセットコール前に足を下げてしまう反則となり、天理側にフリーキックが与えられました。フッカーの選手はセットコールがかかる前に足を下げて、相手に全体重をかけてはいけないことになっています。このルールは選手の首にかかる負荷を軽減させて、けがのリスクを下げる目的があります。

83 明治
このスクラムは、天理側が少し押し込みましたが明治28番が明治9番にボールを出しました。天理はいいヒットができプッシュをかけましたが、姿勢が高くなったことで明治に押し返されてしまいました。両チームとも押そうとして姿勢が高くなり押し返されるという状況が多くなっています。1人1人で押すのではなく、8人でまとまって押すようにする必要があると感じました。

おわりに

以上で大学ラグビー 菅平練習試合 明治大学vs天理大学のスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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