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大学ラグビー 菅平練習試合 東海大学vs同志社大学のスクラム解説です。
jsportsで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間を表しております。
スクラム解説
5 同志社
東海2番がヒットコール前に足を下げて、相手に体重をかけてしなう反則によって、同志社側にフリーキックが与えられた。フッカーの選手はセットコールがかかる前に足を下げて、相手に全体重をかけてはいけないことになっています。このルールは選手の首にかかる負荷を軽減させて、けがのリスクを下げる目的があります。
11 同志社
このスクラムはヒット後に両チームとも止まることができず、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、同志社3番が内側を向いてプッシュをしてしまい、その結果スクラムが崩れてしまった反則によって、東海側にペナルティが与えられました。同志社3番は東海1番の圧力に負けて姿勢が崩れて内を向いてしまいました。また、東海3番が前に出たことによって、東海側のスクラムが優勢であるという印象を、レフリーに与えることができました。
14 東海
東海1番がヒットコール前に相手に圧力をかけすぎた反則によって、同志社側にフリーキックが与えられました。バインドコール後にプロップ同士はいろいろな駆け引きをしています。お互いが自分の組みたい首の位置や圧力のかけ具合などを、ほんの2,3秒の中で駆け引きします。駆け引きの中で相手に優位にさせると、このように反則になることがあります。
20 東海
このスクラムは崩れてしまいましたが、レフリーがプレー継続が可能と判断して、反則の笛は吹きませんでした。このスクラムでは両チーム同時に崩れていたので、もしボールが出ていなくても反則ではなく組みなおしになっていたと思います。
28 同志社
東海側がヒットコール前に相手に圧力をかけすぎた反則によって、同志社側にペナルティが与えられました。これは同じ反則を繰り返したことでフリーキックからペナルティに罰が重くなりました。東海側はチーム戦術的にバインド時に相手に圧力をかけようとしているのかもしれません。しかし、レフリーは両チームのバランスが取れていないとヒットコールはかけないので、東海側は同志社側とかける圧力を、極力合わせなければいけません。
31 東海
同志社1番がヒットコール前に相手に圧力をかけすぎた反則によって、東海側にフリーキックが与えられました。相手と同じ反則をしてしまうのはとてももったいないです。相手が反則を取られているということは、この試合のレフリーがその部分をよく見ているということになります。また、同志社1番は東海側の強い圧力に対応しようと圧力を強めたタイミングで、東海側は先ほどの反則を反省して圧力を少し弱めたのかもしれません。その結果、この反則につながったと考えることもできます。
32 東海
同志社側がスクラムを真っすぐ組めていない反則によって、東海側にペナルティが与えられました。
11分のスクラム同様の動きとなりました。同志社側は東海3番の縦の推進力を止めないと同じようにスクラムが回ってしまいます。また、同志社3番はヒットの瞬間に姿勢が崩れ内を向いてしまっているので、強い姿勢を維持したまま真っすぐヒットする必要があります。
33 同志社
このスクラムは同志社側が圧力を受けながらも、何とかボールをキープしました。
同志社側は圧力を受けたことによって、プレッシャーのない状況でバックスにボールを出すことができませんでした。相手ボールのスクラムで圧力をかけてボールを奪う(ターンオーバー)ことができなくても、相手がやりたいことをさせずにリズムを乱すことができます。結果として、この後同志社陣での東海側のラインアウトになりました。
64 東海
このスクラムは両チーム同時に崩れてしまい、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、東海9番がプレッシャーのない状況でバックスにボールを出しました。
東海側はボール投入から相手を押し込んでおり、同志社フランカーがスクラムから出るのを遅らせることができ、東海バックスはいい攻撃ができました。
69 東海
このスクラムは安定して、東海9番が持ち出しバックスにボールを出すことができました。
東海側はこのスクラムでも同志社側に圧力をかけ、9番がボールを出しやすい状況を作りました。
70 東海
同志社18番のスクラムを崩した反則によって、東海側にペナルティが与えられました。
東海側はヒットで少し前に出て優位な状況にしました。そして、その状況のままボール投入のタイミングでプッシュをかけました。同志社18番はヒット後から圧力を受け続け、強い姿勢をとることができずに崩れてしまいました。
77 同志社
このスクラムは、同志社8番が早いタイミングでバックスにボールを出しました。
このスクラムでも同志社は東海に圧力を受けていたので、早くボールを出すことは正しい判断だと思います。同志社8番はプレッシャーを受けながらのパスになってしまいパスが緩くなり、東海側のディフェンスに前に出られてしまいました。
82 同志社
同志社側がヒット後に後ろに下がってしまう反則によって、東海側にフリーキックが与えられました。
同志社側は東海側のヒットの圧力に負けてしまい、圧力を止めることができずに下がってしまいました。スクラムではヒットした後からボールが投入されるまでは押してはいけず、止まらなくてはいけません。このスクラムの状況では東海側がヒット後に止まっていないとして反則になることもありますが、ここまでのスクラムの優位性などからレフリーはこのように判断したのだと考えます。
84 東海
このスクラムはヒットコール前に両チームの間の距離が詰まってしまい、組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、同志社側がスクラムを真っすぐ組めていない反則となり、東海側にペナルティが与えられました。このスクラムでは東海1番が真っすぐ前に出て、同志社18番は下げられてしまいました。東海3番が東海1番についていくような形で内側にプッシュをしたので、同志社17番はそれについていこうとして体が横を向いてしまい、相手に圧力をかけることができなくなりました。
87 東海
東海側がスクラムを真っすぐ組めていない反則によって、同志社側にペナルティが与えられました。
84分のスクラムと真逆の結果になりました。同志社18番が前に出て東海1番を下げました。東海3番も東海1番が下げられたことによって体が外側に開いてしまい、相手を押すことができなくなりました。
おわりに
以上で大学ラグビー 菅平練習試合 東海大学vs同志社大学のスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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