2022 ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第5節 オーストラリアvsニュージーランド

ザ・ラグビーチャンピオンシップ

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写真の引用元 TheRugbyChampionship公式Twitter

ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第5節 オーストラリアvsニュージーランドのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、AUSはオーストラリア,NZはニュージーランドを表しております。数字の横のAUS,NZはどちら側のボールのスクラムかを表しております。

スクラム解説

6分 AUS
このスクラムは、AUS1番の頭を上げてしまう反則によって、NZにペナルティが与えられました。
NZ3番はAUS1番とAUS2番の間を割っていくように押し込みました。そのためAUS1番はNZ3番とまともに組み合うことができず体が浮いてしまいました。また、NZ3番はAUS1番が浮き始めた時に右腕のバインドを持ち替えて、更にプレッシャーをかけていました。

NZ 22分
このスクラムは、ボール投入後に両チームのフッカーが頭を上げてしまい、スクラムが乱れてしまったため組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、NZ1番のスクラムを崩す反則によって、AUSにペナルティが与えられました。NZ1番はAUS3番の体を内に向かせようとプッシュをしましたが、AUS3番は姿勢を崩すことなく真っすぐ押し続けました。その結果NZ1番だけが体が内側を向いた状態になり、AUS3番の圧力に負けて膝をついてしまいました。

AUS 28分
このスクラムは、NZが少しプッシュをかけましたがAUS9番がすぐにボールを出しました。
このスクラムでAUS3番は膝をついてしまいましたが、レフリーは反対側にいたため見えていなかったようです。AUSはヒットで前に少し出られたためNZからプッシュをされてもAUS9番にプレッシャーがかかることはありませんでした。ヒットで優位性を取ることの重要性が見えます。

30分 NZ
このスクラムは、NZのスクラムを回した反則によってAUSにペナルティが与えられました。
このスクラムでNZはシンビンでフランカーがいない状況でした。そのため、フランカーがついていないNZ3番側をAUSに押し込まれスクラムが時計回りに回りました。このスクラムはNZボールだったためナンバーエイトの位置にボールキープ役として選手を置く必要がありました。AUSボールのスクラムであればナンバーエイトの位置をなくして左右のバランスの取れた状態にできました。スクラムでは1人選手がかけるだけでも大きなハンデになります。スクラムにおいてのフランカーのプッシュの重要性もわかります。

37分 AUS
このスクラムは、NZがプッシュをかけAUS9番にプレッシャーをかけてノッコンを誘いました。
このスクラムでNZ3番はAUS1番を完全に胸と右腕で抑え込んで自由を奪いました。
その結果、AUS1番は姿勢を崩してしまい、フロントローの位置で3対2ができました。

40分 AUS
このスクラムは、NZのボール投入前にプッシュをかけてしまう反則によってAUSにフリーキックが与えられました。この判定はすこしきびしい判定だったと思いました。NZがいいヒットをして少し前に出ましたが、ヒット後に止まらずにプッシュをしたと判断されてしまいました。

48分 AUS
このスクラムは安定して、AUS8番がAUS9番にボールを出しました。
このスクラムでは、両チームともにいいヒットをして均衡がとれた状態になりました。
また、両チームともに真っすぐプッシュをしており、スクラムが回ることもありませんでした。

58分 NZ
このスクラムは、NZ18番とAUS17番の方向に動きながらNZ8番がボールを持ち出しました。
このスクラムでAUSはヒットで低いポジションを取ってボール投入のタイミングでプッシュをかけました。しかし、AUS17番がプッシュをかけている途中で姿勢が高くなってしまい、NZ18番に外側に押し返されてしまいました。そのためAUS16番もAUS17番の方向に引っ張られて向いてしまい、スクラムを前に押すことができませんでした。

62分 AUS
このスクラムは、ヒットコール前に両チームの間のスペースがなくなってしまったため、組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、NZのボール投入前にプッシュをする反則の繰り返しで、AUSにペナルティが与えられました。組みなおしになったところもNZがバインド時に前に出すぎたことで組みなおしになりました。このスクラムでNZはAUSにプレッシャーをかけようとしていたのかもしれません。失点後のキックオフのミスでAUSに試合の流れが行くことを阻止しようと考えたと思います。
しかし、ペナルティが与えるという最悪な状況になってしまいました。

79分 NZ
このスクラムは安定して、NZ19番が持ち出しました。
このスクラムは、試合の勝敗を分けるスクラムでした。AUSはスクラムでプレッシャーをかけたかったですが、フランカーはゴールラインを背負っている分ディフェンスのことも考えなければいけませんでした。AUSとしてはレフリーの判断に不服があったかもしれませんが、レフリーの判断が間違っていたとしてもそれは絶対なので、守り切るしかありませんでした。

おわりに

以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第5節 オーストラリアvsニュージーランドのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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