写真の引用元 TheRugbyChampionship公式Twitter
ザ・ラグビーチャンピオンシップ 第2節 オーストラリアvs南アフリカのスクラム解説です。
WOWOWで視聴できる試合になりますので、視聴可能な方は映像とあわせて読んでいただけると、
わかりやすいと思います。数字はスクラムが起こった時間、AUSはオーストラリア,SAは南アフリカを表しております。数字の横のAUS,SAはどちら側のボールのスクラムかを表しております。
スクラム解説
11分 AUS
このスクラムは、SA側がボール投入前にプッシュをかけてしまう反則によって、AUS側にフリーキックが与えられました。ヒット直後SA側が少し前に出たところで一度止まることができずに反則になりました。SAはヒットで前に出た後に圧力をコントロールして止まることができれば、大きくスクラムを押し動かすことができるかもしれません。
19分 SA
このスクラムは、AUS1番のスクラムを崩す反則によって、SA側にペナルティが与えられました。
AUS1番はSA3番がAUS2番に向かって押し込むのに付いていこうとして、体が横を向きバランスが崩れ落ちてしまいました。ヒットは互角だったのですが、ボール投入後からSA側がじわじわと押し込むところを見るとSAのパワーのすごさがわかります。AUS側はこのパワーに対抗するためにヒットで優位に組み勝つことが必要になります。
27分 SA
このスクラムは、AUS3番とSA1番のバインドでの圧の掛け合いが上手くいかず組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、両チーム真っすぐ押した結果90度以上回ってしまい組みなおしになりました。組みなおしのスクラムは、AUS2番が頭をあげてしまう反則によって、SA側にペナルティが与えられました。AUS2番はSA2番とSA3番にヒット後に胸の下に頭を入れられて少しずつ上を向かされてしまいました。
30分 SA
このスクラムは、ヒット前に両チームの間に距離が近すぎたため組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、SA3番のスクラムを崩す反則によって、AUS側にペナルティが与えられました。SA3番はここまでのスクラムと同じ押し方をしていたのですが、最後の落ち方の印象が良くなかったために反則になりました。落ちる瞬間にもう1歩前に足を運んでいれば、足が伸びて落ちることなくAUSの反則になったかもしれません。
34分 SA
このスクラムは、AUS1番のスクラムを真っすぐ押していない反則によって、SA側にペナルティが与えられました。このスクラムでは、SA3番が落ちることなく足を運びプッシュをかけることができました。SA3番に内側に切り込まれたAUS1番は、相手に対して真っすぐ押すことができなくなり体が横を向いてしまいました。
38分 AUS
このスクラムは、両チームのセットした位置が少し遠かったためAUS側がセットのしなおしを要求しました。セットしなおしたスクラムは、安定してAUS9番がボールを持ち出しました。このスクラムは両チームの押す力が互角で動きませんでした。SA側はプッシュをかけて反則をすることを避けたのか全力のプッシュには見えませんでした。AUSのゴール前でのスクラムでしたので、きれいにボールを出されてキックされてもAUS陣内のラインアウト再開なので1つのいい選択だと思いました。
43分 AUS
このスクラムは安定して、AUS9番がバックスにボールを出しました。このスクラムでは両チームともあまり動きがなくお互いに様子を見ているようでした。SA側が後半から1番,2番を交代したためそうしたのかもしれません。
45分 AUS
このスクラムは、SA17番が少し前に出ましたがAUS9番が直ぐにボールをバックスに出しました。
SA17番が前に出ましたが、SA3番はAUS1番にがっちりと組まれていたので前に出られませんでした。
50分 AUS
このスクラムは、AUS2番のヒットコール前に足を下げてしまう反則によって、SA側にフリーキックが与えられました。フッカーの選手はセットコールがかかる前に足を下げて、相手に全体重をかけてはいけないことになっています。このルールは選手の首にかかる負荷を軽減させて、けがのリスクを下げる目的があります。
51分 SA
このスクラムは、AUSがボール投入と同時にプッシュをかけましたが、SAはそれを押させませんでした。このスクラムでは両チームとも服く強い姿勢を維持して押していました。AUSが先手を取ってプッシュをかけましたが、足をうまく運べず伸びてしまい押し切ることができませんですた。
54分 AUS
このスクラムは安定して、AUS8番がAUS9番にボールを出しました。このスクラムではSAがプッシュをかけようとする動きを見せましたが、足を運んで押し込むことはしませんでした。
59分 AUS
このスクラムは安定して、AUS9番がバックスにボールを出しました。このスクラムでは、AUSがヒットで少し前に出ました。そのためボール投入後にSAがプッシュをかけても、AUSが前に出て一度下がっている分前に出られませんでした。
61分 AUS
このスクラムは、ヒット後に両チームとも止まることができなかったため組みなおしになりました。
組みなおしのスクラムは、AUS3番とSA18番がそれぞれ前に出てスクラムは回ってしまいました。
AUS9番が直ぐにボールを出したことで反則にはならずプレーが継続されました。
68分 SA
このスクラムは、AUS18番のスクラムを真っすぐ押していない反則によって、SA側にペナルティが与えられました。AUS18番はヒットをしたときにすでに少し内向きに押しており、SA17番からプレッシャーを受けて更に内側に入ってしまいました。SA18番も下げられることなくその場で耐えることができていたのでSAに優位なスクラムの動きになりました。ここでSA18番がAUS17番に下げられていれば、AUSが反則なく前に出ていたかもしれません。
72分 SA
このスクラムは、AUS18番のスクラムを真っすぐ押していない反則によって、SA側にペナルティが与えられました。先ほどのスクラムと同様の結果となりました。AUS18番はSA17番と相性が悪いような印象を受けました。AUS18番は真っすぐよりも少し内側に押しようにしていますが、SA17番はそれを体が横を向くことなく押し込んでいます。
おわりに
以上でザ・ラグビーチャンピオンシップ 第3節 ニュージーランドvsアルゼンチンのスクラム解説のすべてになります。この解説は1人のラグビーファンの一意見にすぎません。私と違った考え方や感想などがございましたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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